相続手続きに関してプロの覚え書き

相続手続きを手間なく簡単に!埼玉県羽生市の身近な相続・遺言相談室

相続

相続手続きの期限と予備的遺言の備え

被相続人の死を知って三カ月以上経過してからの相続放棄について 相続の放棄は民法915条で、法律上相続人となった事実を知ったときから3か月以内に行わなければならないと規定されています。ただし、相続財産が全くないと信じ、かつそのように信じたこと…

寄与分と遺言の効力 遺言は財産の多い人が書くもの?

寄与分と遺言の効力 民法904条の2では「共同相続人中に、被相続人の事業に関する労務の提供又は財産上の給付、被相続人の療養看護その他の方法により被相続人の財産の維持又は増加について特別の寄与をした者があるときは、被相続人が相続開始のときにおい…

遺言による相続分の指定と金銭債権の承継、家裁での遺産分割法

遺言による相続分の指定と金銭債権の承継 遺言による相続分の指定がある場合には、法定相続分からの変更であり、債権譲渡の要素を持つと捉えれば、相続分の指定は、債務者に対する通知又は債権者の承諾なしでは対抗することができないと考えられますが、最二…

「相続させる」とする遺言の場合こう対処する

「相続させる」遺言の登記1 公正証書遺言で、遺贈ではなく「相続させる」とする遺言の場合、所有権移転登記手続きにおいては、受益者(相続人)が単独で申請できます。ですから遺言書を添付して申請すれば、他の共同相続人とは無関係に単独で登記ができ、遺…

遺産分割後の課税と遺贈の種類その効果

相続における地位の承継(使用貸借) (1)相互の信頼関係や行為を基礎にする契約当事者の死亡により消滅するものが多いです。代理権、定期贈与、使用貸借、委任、組合など。 (2)使用貸借の借主の地位 死亡による使用貸借の終了使用貸借(民法593条)…

株式や協同組合出資金、代償財産においての遺産分割は?

相続財産(不動産)の占有と取得時効 共同相続人の一人が、相続開始前から相続財産である不動産に居住するなど相続財産を占有している場合、この相続人の相続分を超える部分の占有は多主占有であり、特段の事情がない限り、取得時効は成立しません。 占有す…

相続財産に属さない財産と使途不明金について

遺言無効を訴えられない相続人 遺言無効の訴えは、たとえ相続人であっても、別に法定の割合の遺産を受けている者については、訴えの利益がないとして、訴訟却下となります。 要は無効とされる遺言により真に相続権が害された相続人だけが訴訟遂行権(当事者…

覚えておきたい遺留分減殺の順序と時効

遺留分減殺請求のその他の効力 受贈者は、その返還すべき財産の他、減殺の請求があった日以降の果実を返還しなければなりません。(民法1036条)遡及効からすると、相続開始時からの返還となりますが、受贈者が遺留分侵害を知らないことが多く、知ってい…

遺留分減殺請求権の行使から調停、その効果とは

遺留分減殺請求権の行使 遺留分減殺請求の相手方は、減殺の対象となる遺贈・贈与の受遺者・受贈者及びその包括承継人である。例外的に受贈者から目的財産を譲り受けた者(特定承継人)が、譲り受けの時において、遺留分権利者に損害を与えることを知っていた…

共有不動産の遺産分割 土地の評価や譲渡税問題 

不動産の評価、売ればいくらか、は危険 遺産に不動産があり、それをどう相続配分するかが問題になります。つまり、固定資産税評価額、路線価、公示価格、そして実勢価格と不動産の価値を表す算定方法は一つではありません。 相続税評価の場合は、家屋は固定…

相続した不動産に抵当権、どうする?利益相反って何?

遺産分割協議中に死亡した相続人が独身の場合 ある方が亡くなって、その遺産分割協議がまだ整わないうちに、相続人の一人が亡くなってしまいました。この場合、この亡くなった相続人に、妻や子がおれば、その方たちが、亡くなった相続人に代わって、遺産分割…

金銭債務の相続例と相続人の損害賠償権

被相続人に借金があった相続人の相続はどうなる? 相続人の一人が、被相続人に借金をしていた場合ですが、金銭債権のような可分債権(数学的に分けられる債権)は、遺産分割の手続きを待たず、相続分の割合の債権額を自動的に取得します。 したがって、相続…

不動産の相続手続き 期限は?ローンの返済は?

不動産の相続手続き(遺産分割)を放っておくと大変? 亡くなった方が、不動産(土地・建物)を所有していた場合、どうなるのでしょうか?また相続手続きに期限があるのでしょうか?という質問をよく受けます。 結論としては期限はありません。相続手続きを…

ここに注意!相続放棄と遺産確認

相続人の一人が相続放棄をすると相続人が変更する 家庭裁判所に相続放棄の申術をして、相続放棄が受理されると、その相続放棄をした人は、はじめから相続人ではなかったという扱いになります。言いかえれば、相続人関係図から消し去られてしまうことになりま…

配偶者死亡後の相続問題と第三者への贈与について

配偶者が死亡した後、再婚した場合の相続権 配偶者は、もう一方の配偶者が死亡した相続開始の時点で相続をするので、いったん相続をしてしまえば、その財産は自分の財産です。遺産分割協議をしていなくても共有状態になっているのです。そしてその後に再婚し…

相続権を侵害されたら?借金と相続放棄のタイムリミット

相続回復請求権 相続人が有する相続権を他人が侵害している場合、相続人には、その侵害者に対して自己の相続権を主張し、財産の返還や登記の移転等の方法によって相続財産の回復を図るという権利(相続回復請求権)が認められています。 なお、物の所有者は…

相続権の剥奪はできる?配偶者が失踪、どうする?

生命保険の活用 生命保険金は相続財産ではありませんので、相続対策に有効な活用をすることができます。というのは、特定の相続人が死亡保険金の受取人に指定されているときは、保険金受取人の固有の財産になりますから、遺産分割や遺留分算定の対象になりま…

祭祀財産の継承から葬儀費用負担の問題まで

祭祀承継とは? 先祖代々の系譜や祭具、墳墓等を「祭祀財産」といいます。しかし「祭祀財産」といえど、財産的な意味はなく、現金、預貯金、不動産等一般の財産には含まれません。また「祭祀財産」は相続するものではなく、受け継ぐものです。 これは「祭祀…

終活の道しるべ「遺言」を書くということ

「終活」について 1 相続問題や遺言書作成支援を業としていると、どうしても「死」というものを意識します。当たり前なのですが、この「死」というものは、誰もが普段は考えていない、考えたくないものだと思います。 がんなど致死率の高い病気になったり、…

相続人以外へ遺産をあげるには? 相続財産調査と返還請求

相続人以外の方への寄与分は認められない? 叔母の面倒を10年以上も看続けてきた姪。今年秋にその叔母が死去した。さて叔母の遺産相続においてこの姪になんだかの相続権はあるのだろうか? 残念ながら、現状姪の父親が存命しており、その兄弟、つまり叔母…

相続放棄からの債権回収 数次相続と養子の相続処理

相続放棄されたら貸金債権者は回収を断念するしかないのか? 質問:AがBに対して1000万円の貸金債権を有していたところ、Bが相続人CおよびDを残して死亡した場合に関して、CおよびDが相続放棄をした場合、Aは債権の回収を断念するしかないのか?…

相続人行方不明!申し立て手続き方法 相続におけるためになる贈与 

相続人が行方不明の場合不在者財産管理人か失踪宣告の申し立て 相続人が行方不明の場合は、まず法定相続人など利害関係者が、行方不明者の従来の住所を管轄する家庭裁判所に、不在者財産管理人選任の申し立てを行います。選任された不在者財産管理人は不在者…

離婚した父の相続相談 実例Q&A

父の面倒見ていた弟が遺産を開示してくれない 質問:5年前に離婚した父親が亡くなり、遺産を相続する事になりました。父は病気で仕事ができない体だったそうで、父の独身の弟が今まで面倒を見てくれていたようです。そのかたによると銀行と郵貯に貯金がある…

相続問題実例 夫婦の養子縁組と老母の財産管理

夫婦で養子縁組をする場合の注意点 質問:私は現在親が再婚(私は母方の連れ子です)で、私が父方の養子になっています。 この度結婚する事になり、彼が私の姓(父方の姓)を名乗ってくれることになりました。ここで質問なのですが、市役所に行くと彼が一度養子…

相続放棄や任意後見制度、遺留分計算の誤解と事例

相続放棄の誤解 よく「私は相続を放棄したので、遺産は全部●●のものになりますね。」とおっしゃる方がいます。実はこの「相続放棄」というのは、きちんと理解をしていないと、たいへんな相続問題になってしまうのです。 ところがたいていの方がおっしゃる「…

相続はまず遺言そして今から考えたい相続税対策

遺言書が必要な理由 今日は「遺言書が必要な理由」というテーマですから、遺言書を中心としてお話をさせていただきますが、遺言については民法でその方式、いわゆる書き方や書いてよい内容、要するに遺言として法的に効力があることがらが定められています。…

書き方によっては無効になる?!知っておきたい遺言事項

遺言で書いてよいことは法律で決められている 相続に関係のない身分上のこと①結婚外でできた子を自分の子と認めること。(認知→民法781条)②未成年の子供の未成年後見人または未成年後見監督人を指定すること(839条・848条) 相続に関係がある財産上のこと①…

遺産分割時は要注意!ハンコ代、相続分のないことの証明書、借地権…

ハンコ代の注意点 ハンコ代に関しては、税金上で一つ注意することがあります。それはやり方が悪いと相続税と贈与税の二重払いが発生してしまうということです。要はハンコ代も遺産分割協議書に載せておくことです。そうしないでAという相続人がBという相続…

生命保険を利用した相続税対策 未成年や養子の相続問題 

未成年者が相続する場合の特別代理人 夫が事故や病気で若くして亡くなり、まだ子供が未成年という場合、遺産分割をするには、その未成年の子の「特別代理人」が必要になります。 通常未成年の子供の場合、親が親権者として子供の財産に関する法律上の行為の…

相続税対策 小規模宅地等の特例

小規模宅地等の特例 事業や居住用の土地は、財産といっても生活の基盤です。それに高額な相続税が課税されて、その土地自体を売却しなければ相続税が払えないなんて言ったらその後の相続人の生活が成り立ちません。そうした問題に対応する税制が「小規模宅地…